日本とグアテマラの友好を深めて・・・

ケツァルテナンゴは標高2300m、周囲の村を合わせると人口20万人のグアテマラ第2の都市である。とは言っても、中米公園を囲んで四方500mの中に見どころは集約されている。
私たちは日本人が経営しているゲストハウス兼スペイン語学校「タカ・ハウス」を訪問した。その日はちょうど学校主催の日本祭りが開催されていた。地域の人たちが沢山訪れ、日本の若者たちが太巻きやたこ焼きを売ったり、習字を教えていた。私は前日に仕込んでおいたキャベツの漬物を持参し、現地の若者たちに着物の着付けをしてあげた。
楽しいひと時を過ごして学校を出ると、目の前の集会場からデモ隊が出発するのに出会った。訊いてみると公立学校の先生たちの賃上げ要求のデモだという。グアテマラでは先生の給料はとても安くて大変だと言っていた。

中米で初めての日帰り温泉ツアー

近くに温泉で有名な村があるというので行ってみた。着くと何処にでもある普通の村だ。1軒だけある湯けむりが出ているスーパー銭湯のような建物に入り部屋を指定。家族風呂のような部屋に入ると大きな湯舟にお湯はなく、その都度湯を入れるシステムらしい。たっぷりと湯をはり、久しぶりの広くて熱い風呂に入り、心も体もゆったり大満足。
帰りの路線バスはちょうど帰宅時のラッシュアワーにぶつかったらしくギューギュー詰めだった。私たちが座っていると親子連れが乗って来て7~8歳ぐらいの女の子を私の股の間に押し込んできた。驚いて周りを見ると、子どもは皆座っている大人の股の間に立たせている。これってグアテマラの流儀なのかそれともケツァルテナンゴの流儀なのか?良く分らなかったけれど、子どもは体温が高く股に挟んでいると温かく湯冷めを防いだ。そして、バスの中は昔幼い頃に嗅いだことのある“人の懐かしい臭い”がしていた。

タカ・ハウスのオーナー兼校長のタカさん。もう何年もグアテマラで暮らしているとか。

公立学校の先生たちの賃上げ要求のデモ隊。教育費をけちるのは良くない、頑張って!と伝えた。

ケツァルテナンゴ近郊の温泉。特に脱衣所はなく、風呂場の中で着替える。

着付けをしてあげた地元の若者たちと。

タカ・ハウスの日本祭りでたこ焼きを売る日本の学生たち。

タカ・ハウスの日本祭りで習字を教える日本の学生たち。

着物で歩いていたら話かけてきた生徒たち。旭川では気温が低くなると休校になるが、グアテマラでは紫外線が高くなると休校になるらしい。