グラフ旭川 連載記事

中南米南下の旅 コロンビアとエクアドルへ(2025年2月号)

いよいよ南アメリカ大陸へ 中南米を南下してアルゼンチンでタンゴを踊る!というへんてこな目標を立てて旅を始めてから7年目、やっと2023年10月に南アメリカ大陸に到達した。今回の旅はコロンビアの首都ボゴダからエクアドルの首都キト、ガラパゴス、クエンカからキト経由でコロンビアのカルタヘナへ行き、ボゴダに戻って帰路に就くという行程。キト、ガラパゴス、クエンカ、カルタヘナは世界遺産、陸路はガラパゴスの寄港地グアヤキルからクエンカまでのバス4時間だけ、その他の移動は飛行機。南米も以前よりは安全になったし、今回は楽勝だぁ~と気を抜いていたのが仇となった。旅に出たら何が起こるか分からないということをたっぷりと思い知らされることになった。 [...]

2025-01-27T18:47:22+09:002025.01.27|Tags: |

中南米南下の旅 パナマー世界一美しい海・サン・ブラス諸島(2025年1月号)

天国のような美しい海 パナマシティの北東のカリブ海に位置するサン・ブラス諸島の海は世界で一番美しい海と言われ、350以上の島々には先住民族のクナ族が昔ながらの生活をしている。海に突き出したキャビンに宿泊し、島々を訪れる二泊三日のツアーに申し込んだ。パナマシティから車で2時間、ボートで約1時間でキャビンのある島に着いた。島には8棟のキャビンと食堂、従業員の家しかない。キャビンの下の海はあくまでも穏やかでカリビアンブルーに透き通り、遠くでは手漕ぎの舟でのんびりと網打ち漁をしている。夜になると満天の星、海を見たら一面に何かの生き物がキラキラと輝いている。あぁ~天国だぁ~。翌日はお迎えの舟で海の中の天然プールで泳ぎ、別の島へ。空はすっきりと青く、爽やかな風と真っ白なビーチ、何処へ行っても底まで見える透明で穏やかな海。世界一美しい海というのは本当だった。しかし・・・ [...]

2025-01-24T22:34:14+09:002025.01.01|Tags: |

中南米南下の旅 パナマー運河の町パナマ・シティ(2024年12月号)

アメリカナイズされているパナマ・シティ ホンジュラスから飛行機でパナマへ飛んだ。パナマ・シティの旧市街「カスコ・ビエホ」と植民都市の廃墟「パナマ・ビエホ」は世界遺産である。私たちはこの頃は比較的安全になったといわれている旧市街「カスコ・ビエホ」にホテルを取った。旧市街は何処へ行ってもバルコニー付き建物や壮麗なカテドラル、劇場などのコロニアル建築があり、歩いていてとても楽しい。 [...]

2025-01-24T22:34:01+09:002024.12.01|Tags: |

中南米南下の旅 ホンジュラス・首都テグシガルパ(2024年11月号)

日本食レストラン"宇佐美" 私たちには「3日間滞在すればその国に行ったことにする」という旅のルールがある。テグシガルパに3日間滞在して、外務省から不要不急の渡航は禁止されているホンジュラスに行ったことにすると決めた。着いたその日で1泊。次の日は生憎の雨だったので昼間は休養して夕食は日本食レストラン"宇佐美"へ行った。テグシガルパは危険なので、最初に宇佐美へ行き、情報収集してから動くと決めていたからだ。宇佐美では経営者の木部さんご夫婦に色々お話を聞くことができた。海外青年協力隊で知り合い、結婚してからも南米各地を周っていたが子どもが二人できたので、奥様のウッディさんの故郷テグシガルパに落ち着いた事等々。木部さんにお願いして、翌日の観光ガイドとして、彼の元部下だったアンドレアさんを紹介してもらった。 [...]

2025-01-24T22:33:52+09:002024.11.01|Tags: |

中南米南下の旅 ニカラグアからホンジュラスへの国境越えパート2(2024年10月号)

バスターミナルは危険地帯のド真ん中・・・ テグシガルパには明るいうちに着きたい。しかしチョルテカから乗ったバスは、少し進んでは停まり物売りが入って来て商売が終わるまで出発しないことを繰り返す。6時を過ぎ7時を過ぎて真っ暗になってもまだ着かない。バスターミナルは明るい時でさえ現地の人でも行きたがらない危険地帯にある。暗くなって行ったら身ぐるみ剝がされるか殺されるかも。私たちは車掌に拙いスペイン語で「ホテルアンヘルに行きたい。安全にタクシーを拾える所で降ろしてほしい」と頼んだ。その途端、運転手、車掌、前の方の2~3人の乗客が、スペイン語で一斉にわめきだした。どうしたんだろうと聞き耳を立てていると、どうやら何処が一番安全かと議論しているらしい。そしてバスが急に停まりここで降りろと言うではないか。外は真っ暗、ここが何処かもどうやってタクシーを拾っていいかも分からない。すると車掌がタクシーを拾い場所を伝え、値段の交渉もしてくれた。私たちは彼らに大声で「ムーチャス・グラシアス」と何度も礼を言ってタクシーに乗り込んだ。 [...]

2025-01-24T22:33:42+09:002024.10.01|Tags: |

中南米南下の旅 ニカラグアからホンジュラスへの国境越えパート1(2024年9月号)

さあ、出たとこ勝負の国境越え ニカラグアからホンジュラスへの国境越えの朝、予約しておいたタクシーが時間になっても来ない。携帯電話に電話しても応答がない。やっぱり路上で値切ったタクシーは当てにならない。ホテルで正規料金のタクシーを呼んでもらった。国境に着くと数人のポーターが群がってきて勝手に荷物を運び始める。5ドルでお願いしたポーターから国境越えの手順を教えてもらい、すんなりとホンジュラスに入国することができた。国境がある町グアサウレから首都テグシガルパ行きのバスが出るチョルテガまではローカルバスがあり乗った。例によってクーラー無しで熱風に晒され2時間、チョルテカに着くとちょうどテグシガルパ行きのバスが出るところ、間一髪で乗り込んだ。 [...]

2025-01-24T22:33:32+09:002024.09.01|Tags: |

中南米南下の旅 ニカラグアー世界遺産の町レオン(2024年8月号)

どの国でも淀んだ水は濁る・・・ マナグアからレオンへはタクシーを予約して行ったのでとても楽だった。着いてすぐに世界遺産の中米最大規模のレオン大聖堂に行った。行く途中に両側に写真と解説が書かれているモニュメントが並んでいる道がある。解説を読んでみると、革命時に亡くなった「サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)」の闘士たちだ。若い人は16歳、女性もいた。その側には英雄記念館。ここレオンはFSLNの本拠地だった。現政権であるFSLNのオルテガ大統領は、貧困層を支援し格差を是正することで犯罪を減らし、治安の良い国にしたことで17年間の長期政権になったが、今は言論統制を強化していると現地の人に聞いた。どんなに良い政権でも長期化すると権力にしがみ付くようになる。どの国も同じだ。 [...]

2025-01-24T22:33:21+09:002024.08.01|Tags: |

中南米南下の旅 ニカラグアーグラナダと首都マナグア(2024年7月号)

知る人ぞ知る観光地・グラナダ オメテペ島でプチバカンスを楽しんだ後、ニカラグア湖畔のグラナダに一泊した。この街の情報もほとんどなかったので行ってみて驚いた。中心部にコロニアルな街並みと洒落たレストラン、中央公園には楽しい露店と観光馬車、民族舞踊の野外ショウ、コロナ前はオメテペ島への遊覧船も出ていたという、安全でとても洗練された観光地なのだ。近年この辺は良質な牛肉の産地として注目されていて、レストランで食べたステーキは私史上最も美味しい赤身の牛肉だった。米国やヨーロッパからの観光客はグラナダとマナグアの中間にある国際空港から直に来てバカンスを楽しむとのこと。事前に知っていればもう1泊したのに!と、とても残念に思った。 [...]

2025-01-24T22:33:11+09:002024.07.01|Tags: |

中南米南下の旅 コスタリカからニカラグアへ(2024年6月号)

中米で初めて陸路での国境越え 今日は陸路で国境を超えてニカラグアに入り、中米最大のニカラグア湖に浮かぶオメテペ島までたどり着かなくてはならないが、国境越えの情報がほとんどない。取り敢えずリベリアから国境の町ペニャス・ブランカスまでクーラー無しのバスで2時間、あとは出たとこ勝負、駄目なら戻れば良いと考えた。コスタリカのイミグレでは出国料ですったもんだして出国、ニカラグアのイミグレまで1㎞以上、炎天下の中を重たい荷物を引きずりながら徒歩で移動し、コロナ検査後、入国。   [...]

2025-01-24T22:33:00+09:002024.06.01|Tags: |

中南米南下の旅 コスタリカーリベリア(世界遺産の起点都市)(2024年5月号)

生物多様性の国コスタリカ ニカラグアへ陸路で国境を越えるために、サン・ホセからリベリアまでバスで行った。リベリアは3つの国立公園で構成されている世界自然遺産「グアナカステ保全地域」があるグアナカステ県の県都。コスタリカは1平方キロあたりの生物種が世界一多い生物多様性の国として有名で、世界中から希少生物を見るために多くの外国人観光客が訪れるが、私たちは国境越えのためにだけ行くことにした。 [...]

2025-01-24T22:31:35+09:002024.05.01|Tags: |
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