見えているホテルに辿り着かない?!
バルセロナからサン・セバスチャンまで飛行機で行き、空港でレンタカーを借り一路フランスとの国境の町オンダリビアへ。川の向こうにフランスが見えるパラドールがある、魚介が美味しいバスクの漁師町だ。
スペインでの最初の運転は、外国での運転経験のある私からということになった。付属のナビで30分ほどでホテルの近くまで着いたのだが、細い坂道と一方通行のせいですぐそこに見えているホテルに辿り着けない。逆走したりミラーを擦ったりと半泣きになって運転していたら、親切な女性が車に乗って道案内をしてくれて、やっとたどり着いた。
ここは小さな漁村だから仕方がない、街に行けば大丈夫!と考えたのは大間違い。この後、ホテルにたどり着くまでが至難の業という目に何回も合うことになった。広くて碁盤の目の旭川の道路を走り慣れている私たちにとっては、狭くて一方通行の多いスペインの道路は、まるで迷路としか思えない。
時速120キロが標準
サン・セバスチャンから高速道路で西のサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かった。一方通行のせいで何度も間違えてやっとのことで高速に入ると、制限速度120キロのところをみんな130キロで走っている。おまけに道路は結構カーブとアップダウンがあり、北海道のほぼ真っ直ぐな高速しか走った事のない私にとっては、これ本当に高速道路?という感じ。「スペインの高速道路、広くて空いている、大丈夫、大丈夫」というイグの言葉を信じた自分を恨んだ。
最初は恐ろしくて100キロでソロソロと走っていたが、慣れとは恐ろしいもの。スペインからポルトガルを抜ける頃には、私たちも120キロ、時には130キロ以上を出して車を追い越したりするようになっていた。ま、コンポステーラを抜けると北海道より真っ直ぐで車もあんまり通らなかったのだけど。