「時々」から「しばしば」そして「いつも」

ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまで南下して、いよいよドミニカ共和国へ出発する日が来た。11時の便なので9時に空港に行って搭乗手続きをしようと案内板を見ると、13時発に変更になっている。受付開始を待っている間になんのアナウンスもないまま、いつのまにか15時発に変わっていた。
管理職に「キューバの飛行機は何の知らせもなくこんな風に時々遅れるのか?」と聞くとニヤッと笑って「そうだ」と答えたので、怪しいと思い「しばしばか?」それとも「いつもか?」と問い質したら、にっこり笑って「いつもだ!!」と答えるではないか!

誰も何も教えてくれない!

空港で待っていても仕方がないので昼食を食べに一旦外に出て、13時に戻って来て案内板を見ると17時発になっていた。どこへ行くあてもないので空港で待ち、16時過ぎに受付が始まりやっと出発できると思ったのは大間違い。出国手続きを済ませ、出発ロビーでいくら待っていても搭乗案内がない。案内版の数字だけが18時から19時へとカシャカシャ変わっていく。係の人になぜか?いつか?と聞いても「知らない」の一点張りだ。
出国手続きが終わった以上もう外には出られない。他の人たちも最初はザワザワしていたがその内にすっかり諦めたのか、お茶したりビールを飲んで宴会のようになったりで売店は大忙しだった。相変わらず何のアナウンスもなく、19時から20時、21時、22時と案内板の出発時間だけが変わっていく。

国はアナウンス(説明)しない!!

英語が話せる人がいたので聞いてみた。「日本では航空会社が遅れる理由をアナウンスするけどキューバではしないの?」と。すると彼はこう答えた。「国営だから会社じゃない。国はアナウンスしない!」と。
私たちはその言葉にひどく納得して、今夜はここで泊まりかもと覚悟を決めた時にやっと搭乗アナウンスがあった、24時出発と。

慣れているのか、諦めて待つ人たち。この中もクーラーの効き過ぎで超寒かった。

13時間遅れでやっと来たアエロクーバ。
ロシア産の中古でよく墜落するらしい。

クーラー効きすぎで死ぬほど寒い国営の都市間バス。
何度頼んでも国が決めた温度なので絶対に変えない。

サンティアゴ・デ・クーバ最後の夜、現地の人に誘われサルサでフィーバーする私(左)。