キューバってどんな国?

キューバはカリブ海に北西から南東に細長く伸びる長さ1250キロの島国である。面積は北海道の約1.3倍11万ヘクタール、人口は北海道の2倍強の1133万人。GDPは1000億ドルで世界第65位。共産党一党による社会主義共和制国家で首都はハバナ、ヨーロッパ系、アフリカ系、先住民系などの混血による多民族国家、言語はスペイン語である。
通貨は2種類あって、これがややこしい。国民はCUP(クップ)、外国人はCUC(クック)を使う。クックはドルとも呼ばれクップの10倍の換算価格で1ドル程度である。博物館や劇場などの入場料も全てクップとクックの2重価格、外国人は10倍だ。クップだけ使える店では原則外国人は物を買うことが出来ない。何日いてもこの二重価格に慣れることはできなかったが、要するに私たち外国人はクック=10倍払えば良いんだね、と割り切ることにした。

鉄道は当てにならない!

日本からキューバへの直行便はない。国交を断絶している米国からもないので、今回はカナダのトロント経由にした。キューバ国内はハバナから南東に向かって縦断し、サンチアゴ・デ・クーバから最南東に近いバラコアまで行き、またサンチアゴ・デ・クーバに戻り、そこから飛行機でドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴへ渡り1週間ほど滞在した後ハバナに戻り、近郊のリゾート地バラデロに滞在し、ハバナから帰国した。
「キューバに鉄道は通っているものの、何時に来るのか全く分からない」と聞いていたので、国内の移動は車にした。ビアスールという国営バスもあるし、ホテルが手配するミニバスや乗り合いタクシーも都市間を頻繁に行き来していた。乗り合いタクシーは古いアメ車が多く乗り心地は最低だったが、他国の旅行者と仲良くなれたので楽しかった。

キューバで唯一のハーシー電気鉄道
ハバナから マタンサスまで、試しに一区間だけ乗ってみた

現地の人に連れて行ってもらったクップ払い(外国人は買えない)の街角のピザ屋

キューバ人芸術家ソベロン作、路上生活者をモデルにした「パリの紳士」
触れると幸運が訪れると言われている

街中の移動はビシ(三輪自転車)タクシーと60年代アメリカ車のタクシーが使われる