赤茶けた荒野の中に現れる自然の美

アマリロから西に向かいチェンバースから北上して、西部劇の背景として有名なモニュメント・バレーを通ってアンテロープへと向かった。その間、見渡す限り地平線まで赤茶けた荒野の中に道路が1本通っているだけだ。モニュメント・バレーはネイティヴアメリカンの管理地で時間外は入場することができない。遠くからかの有名な赤い丘というか岩を眺めて通り過ぎた。
アンテロープもネイティヴアメリカンの管理地なので、彼らが案内するツアーでなければ行くことができない。トラックの荷台を改造した座席に座り、暫く揺られていくと着く。車を降りて岩山の切れ目の中を進んでいくと、上から差し込む日の光で照らされた美しい造形を見ることができる。この切れ目は、毎年雨季に鉄砲水が発生し、砂で出来ている岩を長年かけて浸食してできたものだ。

アメリカの自然といえばグランドキャニオン

翌日、アンテロープからグランドキャニオンに向かった。昼過ぎにグランドキャニオン国立公園の入り口という所で入場料を払って、あちこちのビューポイントで見学しながら行ったら、中間地点のホテルにたどり着いた時には夕暮れ間近になっていた。これで半分!?グランドキャニオンはやっぱりグランドだわぁ~なんて思いながら、一番のビューポイントに夕陽を見に行った。徐々に冷えて来る中で、世界中から来ている観光客と一緒に只々陽が落ちていくのを見続けた。そういえばアンコールワット遺跡でも同じように世界の観光客と陽が沈むのを見続けたっけ。ここはなんと平和なんだろう、今も世界のどこかでたくさんの紛争が起きているというのに・・・。

アンテロープキャニオンの入り口。奥の方に続いている切れ目に沿ってガイドさんが案内してくれる。

アンテロープの切れ目の中。みんな写真を撮るのに夢中だ。ガイドさんが撮影ポイントを教えてくれる。

グランドキャニオンの東の入り口近くに建つウオッチタワー。ここから延々と渓谷が続く。

モニュメントバレーの遠景。西部劇では岩の上にネイティヴアメリカン(インディアン)が立って、幌馬車を狙っていた。

モニュメントバレーの丘。西部劇では、ネイティヴアメリカン(インディアン)が立って、幌馬車を狙っていた。

モニュメントバレー。赤茶けた大地にこんな岩だけがどうやって残ったのか?自然は魔術師だ。

アンテロープの切れ目にて。陽の光と角度で様々な表情を見せる砂の岩山。

グランドキャニオンのホピポイントから見た夕陽。大自然の中にいると謙虚な気持ちになる。