中米で初めて陸路での国境越え

今日は陸路で国境を超えてニカラグアに入り、中米最大のニカラグア湖に浮かぶオメテペ島までたどり着かなくてはならないが、国境越えの情報がほとんどない。取り敢えずリベリアから国境の町ペニャス・ブランカスまでクーラー無しのバスで2時間、あとは出たとこ勝負、駄目なら戻れば良いと考えた。コスタリカのイミグレでは出国料ですったもんだして出国、ニカラグアのイミグレまで1㎞以上、炎天下の中を重たい荷物を引きずりながら徒歩で移動し、コロナ検査後、入国。  
イミグレを出るとホテルやタクシー、シムカードの客引きに囲まれ、スペイン語でまくし立てられた。シムカードを買い、タクシーと交渉してオメテペ島へのフェリー乗り場まで40kmを40ドルで決め乗車。こうして中米初の徒歩での国境越えは無事終了した。

この世の楽園“ビラ・パライソ”

オメテペ島へはフェリーで約1時間、立っている人もいるほど混んでいたが、デッキで地元の人と話している間に着いた。遠くから眺めるオメテペ島はひょうたん型のそれぞれに活火山があり、ひょっこりひょうたん島にそっくりだ。島に着くとまた客引き。ホテルまではタクシーで25ドルと決まっていた。
朝にリベリアを出てからバス、徒歩で国境を超え、タクシー、フェリー、タクシーと乗り継いで、夕方にやっとたどり着いたホテルの名は「ビラ・パライソ」。私たちのコテージの庭にはマンゴーが実り、毎朝それをついばむために小鳥たちが訪れる。窓からは時々に変化する湖が見え、白鷺のような大きな鳥が飛んで来る、本当に楽園(パライソ)かと思うほど美しい自然の中の隠れ家だった。

ペニャス・ブランカス行きのバスが出るリベリアのバスターミナル。露店も出ている。

ペニャス・ブランカス行きのバス。立派な外見だが何故かクーラーを付けない。満席の中30度以上の熱風に2時間も吹かれていると全身干からびた。

ニカラグアのイミグレーションに入る前にコロナチェック。日本からワクチン3回接種の英語版証明書を持参して見せた。

フェリーから見たオメテペ島。面積276平方キロメートル、淡水湖にある島としては世界最大級。左がコンセプシオン火山と右がマデラス火山。

フェリーの中。観光客もいるがほとんどが地元民。デッキで風に当たっていると、空手を習っているという島の高校教師と話が弾んだ。旭川は沖縄の側か?と聞かれ、中米の人の日本観はそんなものと納得。

コテージの前から眺めたニカラグア湖。朝は風が強いため波打っている湖面も、昼には穏やかに。風が強いせいか蚊や虫がほとんどいない。

コテージのマンゴーの実を食べに来る青と白、長い尾と鶏冠が可愛いニカラグアカラス。だんだん慣れてきて、パンをあげると近くまで来るようになった。

遠くにマデラス火山を望むニカラグア湖の浜辺。水際には白鷺もやって来て小魚を取っていた。

ビラ・パライソの入り口前で。この後、オートバイを借りてマデラス火山がある方の島を半周した。