恐怖のバス事情

サカテカスからグアナファト、そしてグアダラハラへはバスで移動した。弁当付き都市間長距離バスは、ベンツ製二階建てバスで車体がとてもガッチリしていた。私たちは二階の一番先頭に陣取り発車を待っていた。運転手が乗った後、車体の中の仕切りドアが閉まり、その後に車掌のような人が乗ってきた。そしてその人の右肩からぶら下がっている物を見て私たちは仰天した。なんとショットガンを持っているではないか?!
調べてみるとメキシコではバス強盗が頻繁に起こるらしい。弁当付き都市間長距離バスは料金が高いので、乗っている客も裕福と判断され狙われる。ピストルとショットガンを持っていることで抑止力になるらしい。ということで彼は車掌ではなくガードマンだった。

老眼手術の先進地?

地元の人に人気のレストランがあるというので夕食に行ってみた。行列で待っている間に後ろの家族と仲良くなった。妻と二人の子どもは不法移民で知られるアメリカとの国境の町シウダー・ファレスに住んでいて、グアダラハラに単身赴任中の夫に会いに来たら必ずここに食べに来ると言う。明日のブランチは食べ放題の楽しいレストランに行くと言うので翌日の朝に現地で待ち合わせをした。
広い庭の中に様々な料理が並べられ、色々な場所に取りに行くのは楽しかった。メキシコと日本の違いなどを話している時に、ふと眼鏡をかけているシニア女性がほとんどいないのはなぜか?と聞いてみた。すると「眼鏡をかけるのは女性らしくない、ほとんどの女性はレンズを入れる手術をする、メキシコでは常識だ。」とのこと。老眼手術をすべきか否か、安全性はどうかと悩んでいた私だったが「日本に帰ったらすぐやる!」と即座に決心した。バス強盗が頻発する国が日本よりも老眼手術が進んでいる、国の事情は様々だなぁ~とつくづく思った。

行列が出来る店“la Chata”で仲良くなった親子と一緒に夕食を。左の40代のお母さんも老眼手術をしていた。

ベンツ製2階建て都市間長距離バス。右手のドアの所にガードマン立って乗る。鍵がかけられ、乗客は自由に乗り降りできない。

左奥が2つの塔が有名な様々な建築様式が使われたカテドラル。右手がイダルゴ神父が奴隷解放宣言をしたハリスコ州庁舎。

地元の人に人気の行列が出来る店・la Chata(可愛い子ちゃん)。入るのに1時間以上も並んだ