世界で一番美しい湖・アティトラン湖
アンティグアからバスで2時間弱の所のパナハッチェルにあるアティトラン湖は世界で一番美しい湖と言われている。それは湖と周りを囲む山々の美しさに加え、周辺に点在する先住民の村々の美しさも含めての評価である。私たちは湖のほとりのホテルに宿泊して、毎日村々を巡った。どの村も民族衣装を着た人々と色鮮やかな織物に溢れていた。
サン・ペトロ・ラ・ラグーナは比較的大きな村ではあるが観光慣れしていないのんびりとした村で、小学校や川の洗濯場など普通の暮らしを垣間見ることができた。サンティアゴ・アティトランは湖畔最大の村でほぼ毎日露店市が開かれ沢山の観光客で賑わっていた。人混みの中をかき分けかき分け歩いていると、後ろからついて来ているはずのツレが来ない。やっと合流できたとホッとしたのもつかの間、財布がないと言う。さっきの人混みの中で数人に周りを囲まれて身動きできない状態にされて掏られたらしい。だから尻ポケットに財布を入れちゃ危ないと言ったじゃないの!と叱ったが後の祭りだった。
奇跡のカフェ・クロスロード
グアテマラと言えば苦みが特徴のコーヒー豆が有名。美味しい珈琲店があるというので行ってみた。珈琲は自家焙煎の深入りで香も味も濃くてとても美味しかった。お代を払おうとしたら「要らない」という。なんで?理由を聞いてみた。店主曰く「自分はカナダ人で以前に大きな交通事故に遭い生死を彷徨った。奇跡的に助かり旅をしてグアテマラに辿り着いた。神様に貰った命だから人に喜ばれることをしたいと思い珈琲店を開いた。豆は売るけど飲む珈琲はタダにしている。」という。それではと豆を買うことにして、いくらかと聞くとまたまたいくらでも良いと言うではないか。美味しい珈琲と心豊かな商いに、気が付くとついつい多めに支払っていた。
あれ?!これって損して得取れなのかも?