旅の目的はいつもいい加減

旧所名跡にあまり興味のない私は、旅する時に私なりの他愛のない目的を持つことにしている。今回は第一に車を運転すること。その他は、中世の古城などを改装した“パラドール”とポザーダ“に泊まり、フラメンコを観てファドを聴く、あとは食べて飲みまくる!ということにした。

旅のルートもいい加減

イグノシー(通称イグ)の里帰りに便乗するので、千歳から香港経由バルセロナ行きのキャセイパシフィックを往復16万円で取った。安くて乗り継ぎも便利で時間も短い。
さて、どういうふうに廻ろうかと考えていると、イグが「スペインはほぼ円形だし、高速道路が整備されているから車で一周したら?バルセロナとマドリッド以外は道路も空いているから大丈夫。」と言うので、レンタカーで周ることにした。
バルセロナから、飛行機で北上して美食の町サン・セバスチャンに行き、空港でレンタカーを借りて、フランス国境の町オンダリビアで一泊し、イベリア半島を西へ向かい、巡礼路「カミノ・デ・サンティアゴ」の最終地にして世界3大聖地のひとつサンティアゴ・デ・コンポステーラまで行く。
そこからポルトガルに向かって南下し、「リマの女王」と呼ばれるヴィアナ・ド・カステロ、ポルトガルの語源となったポルトとオビドスを経由して首都リスポンへ。
リスボンから更に南下し、スペインのセビーリャに入り、グラナダ経由でマドリッドに行って車を返し、スペインの新幹線「AVE」でバルセロナに戻る。ルートはこれで良し。途中の細かいことは出たとこ勝負、いつものように現地に着いてから決めれば良い。
さあ出発!と家を出て電車に乗る直前になってツレが「家にバックを忘れた!」と言うではないか。早くもトラブル発生!ああ、これからどうなることやら・・・。

香港空港の免税コーナーで見つけた「日本製品のパクリショップ」お見事!と言うしかない。

ピカソが良く通っていたカフェ「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」の内装は当時のまま。

世界中からの観光客で賑う歩行者天国の「ランプラス通り」。この通りの海側の起点に「コロンブス」の銅像がある。

ホテルの屋上テラスでバルセロナカテドラルを見ながらカバ(スパークリング白ワイン)で乾杯。スペインのカバは安くて美味しい。1本720mlで3ユーロぐらい。