日本の男性をくぎ付け

羽田からバンクーバー経由でキューバの首都ハバナに着いた。入国審査のカウンターに並んでいたら、何やら日本の男性観光客たちが騒めいている。何事か!?と彼らの視線の先に目をやると、そこにはひざ上30センチのミニスカートに黒い網タイツをはいた女性職員の姿が。空港職員の思いがけない黒い網タイツ姿に日本の男性諸君が色めきだっていたのだ。ツレも食い入るように見ている。日本の男性には黒い網タイツはちょっと刺激が強すぎたのかも。しかし空港内を見渡すとあちらにもこちらにも黒い網タイツの女性たちがいる。すごく体格の良い掃除のおばちゃんまでが白い作業着の下に黒い網タイツをはいている。どうやら今キューバでは黒い網タイツが大流行りらしく街中でも網タイツ姿をけっこう見かけた。そのうちツレも慣れたのか食い入るように見るのを止めた。

何を恐れる、ピチピチパンツ!!

キューバの衣料品はとても高い。国からの平均月給が20ドルなのにTシャツが10ドル、Gパンが25ドルもする。だから人々は少ない服を洗っては着回す。女性たちの普段着は、その昔日本で「サニードレス」とか言われたズドンとした薄手のワンピースかキャミソールにピチピチのパンツ姿がほとんどだ。
日本では中高年になるとキャミソールやピチピチのパンツは何だか憚れる。「いい歳をして体の線の出る服を着て・・・」とか言われそうで。
でもここキューバでは、体重が100キロ以上はあろうかと思われるおばさんもおばあさんも堂々とキャミソールにピチピチパンツをはいて街を闊歩している。豊満ではあるが垂れさがった胸も露わに、日本人の2倍はありそうなお尻をプリプリさせている。それしか着るものがないからではあるが、その堂々とした姿に私は大いに勇気を貰った。
歳も体重も関係ない、好きな服を着ればいいんだ!と。

キャミソールにピチピチパンツの女性たち

キューバ人は読書好き
ハバナの旧市街にあるアルマス広場で毎日開かれている古本市

街角のトウモロコシ売り
中米ではマヨネーズやケチャップ、マスタードをつけて食べる

品物がほとんどないハバナの配給所
地方都市では、卵、油、小麦粉などの食料品はあった

今は市立博物館になっている旧提督邸の広間
贅沢な調度品の数々に当時の様子が伺える