最悪の国営レストラン

フランス、イタリアなどラテン系の国は美食の国が多い。キューバも元はスペイン領である。さぞかし!と期待して行った。
ハバナ二日目の夜、国営レストランに行った。観光客ご用達らしく、向こうのブースでは西洋人の団体客が食事をしていた。期待に胸膨らませ長いこと待たされた後に出てきた料理の不味い事と言ったら!私は半分も食べられなかった。
その後行った各地の街のレストランも食事つきホテルの料理も、何か間の抜けた不味くはないが美味しいとは言い難い料理ばかり。茹でたニンジンやインゲン、ジャガイモなど素材そのものはとても美味しいのに、なぜか調理された料理は深みとパンチに欠け、いま一パッとしないのだ。

香辛料・外食は贅沢

スペイン領の時には上層部は美食を貪っていたはずだが民衆は食べるだけで精いっぱい。その後に入ってきたアメリカがジャンクフードを持ち込んだ。キューバ危機後の制裁で肥料も農薬も入ってこないので完全無農薬有機栽培だから素材はすこぶる良い。しかし香辛料を作ったり輸入するゆとりがないので香辛料をほとんど使わない。
おまけに現金収入が少ないのでキューバ人はあまり外食をしない。外食するのはほとんどが観光客なので不味くても2度目がないので切磋琢磨する必要がないのだろう。

可能性はあるのに・・・

それでも美味しい所はあった。ハバナのナショナルホテルでのディナーショウの料理、サンティアゴ・デ・クーバの魚介料理、バラコアのレストランの蟹を4匹も使った蟹炒飯。そして民宿で出される料理は素朴ではあるが素材が良いので安くてそれなりに美味しい。
キューバの素晴らしい素材をだし汁や香辛料を使って美味しく仕上げた料理を出すレストランを開いたら流行るのになぁ~。

ハバナのナショナルホテルでのディナーショウの料理は美味しかった

国営レストランの超まずい料理
焼き過ぎの硬い肉とべちゃべちゃのフライ
ボソボソのパン

なぜかカウボーイハットの国営レストランのウェイトレスたち
さすが国営!超無愛想でした