メキシコのイメージは?!
皆さんはメキシコにどんなイメージを持っていますか?私はといえば、映画の中に出てくる「大きな帽子を被り、肩から斜めに機関銃の弾をぶら下げて馬に乗っている男たち」と「刺繍が綺麗な民族衣装を着た黒髪の女」、そしてテキーラとサボテン。
それ以外にはほとんどイメージが沸かないまま、ただ単に中南米南下の旅の始まりの地点としてメキシコに行った。後で知ったのだが「メキシコは中米」と考えたのは大間違いで、北米に位置づけられているというではないか。
メキシコは世界遺産の宝庫
実際に行ってみると、メキシコは本当に奥深く、世界遺産の宝庫だった。
まずはスペイン人が侵略してくる前の様々な文明遺跡。首都メキシコ・シティの下に埋もれているアステカ遺跡と近郊のテオティワカン。マヤ文明のパレンケとチチェン・イツァー、ウシュマル、マヤ文明以前にサポテコ族が造った中央アメリカ最古の遺跡モンテ・アルバンとその後のミトラ。加えて各地の博物館に展示されている埋蔵品の数々。メキシコ・シティ、グアナファト、サカテカス、サンミゲル・デ・アジェンデ、ケレタロなどコロニアルシティの歴史地区。
エル・ビスカイノのクジラ保護区、サンフランシスコ山地の岩絵群、シアン・カアン生物圏保護区、ピナカテ火山とアルタル大砂漠などの自然遺産。そして日本食より前に認定されたメキシコ料理。
世界遺産ではないが、伝統音楽のマリアッチ、各地にある絵画運動の壁画、民族衣装に手工芸品、テキーラなどの蒸留酒。そしてアメリカより早い独立運動。どれもこれも魅力的で二十日間の旅ではとても全てを見ることはできなかったが、次回から順次ご報告していきたいと思う。