アルゼンチンでタンゴを!

六十の手習いに社交ダンスを始めた。実はこれまでに2回トライして2回とも半年で挫折。三度目の正直と4年ほど前から再々挑戦して今もなんとか続いている。だいぶ前に「タンゴレッスン」という映画に触発されて、不遜にも「本場のアルゼンチンでタンゴを踊りたい!」と思っていた。ならば「社交ダンスを習いながら、中南米を一年に数カ国ずつ南下する旅をしてアルゼンチンに到達しよう、アルゼンチンに着く頃にはタンゴも踊れるようになっているはずだから」となった。

今年の中米行きはコロナで中止に

4年前にキューバ、3年前にメキシコ、そして一昨年はグアテマラとベリーズ、エル・サドバドルを周り、昨年のスペインを挟んで、今年はホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマと巡る予定を立て、飛行機もホテルも全て予約した後に、コロナで全部吹っ飛んだ。
本来ならスペインの後はホンジュラスなどの旅について書かせてもらう予定だったが、そういう訳で急遽4年前に行ったキューバの旅を思い出して書くことにした。寄る年波のせいで記憶違いがあるかもしれないがお許しあれ。

米国との国交回復前に行かなくちゃ!

なぜ手始めにキューバに行くことにしたのか?当時(4年前)はオバマ政権で、キューバとの国交回復に向けて米国が動き出した頃。豪華客船が数隻キューバの首都ハバナにお試し観光で入港していた。このまま国交が回復すれば再びアメリカナイズされてしまう、行くなら今だ!
キューバと云えば、チェ・ゲバラとヘミングウェイ、ラム酒にサルサ。ということで、出発前の2か月間、ツレと一緒に週2回サルサの特訓を受けることにした。サルサは1960年代後半にニューヨークのプエルトリコ移民によって作られた比較的新しいペアダンス。男性が全てをリードする激しいリズムの踊りである。うちのツレ、大丈夫だろうか?

ナショナルホテルのサルサのディナーショー

60年代のアメ車とツゥクツゥクが並んでいる裏通り

革命広場のチェ・ゲバラ(左)とシエンフェゴスのモニュメント