やけくそになって美食三昧?!
「世界のベストレストラン50」で2023年に1位になったレストラン「セントラル」での衝撃的な支払いで私たちの財布の紐は切れた。自暴自棄になった私たちは当時南米で3年連続1位のレストラン「Maido」にも行くことにした。勿論今度は「カップリングワイン」はポチしない。高級住宅地のおしゃれな繁華街にある店内は日本とインカを融合させた温かみのあるインテリア。料理は日系人が日本の調理技術や素材を現地の食材と融合させ独自に発展させた「ニッケイ料理」。ペルーはブラジルに次いで日系人が多い国だ。まず出てきたのが和食のだし汁に各種のハーブ入りパックを浸して香り付けしてから飲む「旨味スープ」。鮪のトロは職人が目の前で柵から切って握る。ウニや海藻を使ったひと品もとても美味しかった。15種類の料理が出てからやっとデザート。此処もそれぞれの料理に説明付きで所要時間3時間!!
世界を席巻する「ニッケイ料理」
デザートを食べ終わる頃に、オーナーシェフの津村光晴氏にお話を聞くことができた。氏は日系2世で京都の有名懐石料理「菊乃井」で修業した。父は「ミッキーツアー」という佳子様がペルー訪問時にアテンドした旅行会社の経営者。氏に料理はどうだったかと聞かれ「どれも美味しいが凝り過ぎというか、手間をかけ過ぎているように思える」と答えると、自分もそう思うがペルーでは日本のように食材その物の味を尊重する料理では評価されないと、ちょっと残念そうに語った。「Maido」は毎年「世界のベストレストラン50」の上位に入っていたが、なんと今年は第1位に輝いた、「ニッケイ料理」万歳!

「Maido」の入り口。石敷きに丸太の支柱、奥に見える縄暖簾のような物は紐の結び目を使ったインカの記録・伝達手段の「キープ」を模している。外観からすでに「ニッケイ」だ。

ハーブティーパッグを入れたカップに南部鉄瓶から注がれる熱々の出し汁。少し時間をおいて香り付けしてから飲む。これが日本とペルーの融合「ニッケイ料理」。

大阪なまりの片言の日本語と英語でインタビューに答えてくれた「Maido」のオーナーシェフ津村光晴氏。私たちは偶然にもマチュピチュとクスコの現地ツアーを彼のご両親の会社「ミッキーツアー」に依頼していた。

インタビューに答えるオーナーシェフの津村光晴氏。天井からぶら下がっているのはインカ時代に紐の結び目を文字代わりにしていた「キープ」のアレンジ。床やテーブルなどは全て木材を使い「和」のテイスト。インテリアも「ニッケイ」だ。


