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グラフ旭川 連載記事2023-01-15T11:07:47+09:00

中南米南下の旅 コスタリカーリベリア(世界遺産の起点都市)(2024年5月号)

生物多様性の国コスタリカ ニカラグアへ陸路で国境を越えるために、サン・ホセからリベリアまでバスで行った。リベリアは3つの国立公園で構成されている世界自然遺産「グアナカステ保全地域」があるグアナカステ県の県都。コスタリカは1平方キロあたりの生物種が世界一多い生物多様性の国として有名で、世界中から希少生物を見るために多くの外国人観光客が訪れるが、私たちは国境越えのためにだけ行くことにした。 [...]

2024.05.01|Tags: |

中南米南下の旅 コスタリカー首都サン・ホセ(2024年4月号)

コスタリカは軍隊を捨てた国 成田からヒューストン経由でサン・ホセに着いた。サン・ホセには以前スタディツアーで来たことがある。武装(軍隊)解除、選挙制度、有機農業、刑務所について学んだ。中米の火薬庫と言われるほど紛争が絶えなかった地域で、なぜ武装解除することができたのかたいへん興味深く、憲法9条を有する日本にとっても示唆的だった。また少数意見(投票)の反映を徹底的に保障する選挙制度は、単に多数決で決めるのではなく、それぞれの意見を尊重する真の民主主義を実現するのだという強い意志と決意が感じられた。最も驚いたのは刑務所。囚人の配偶者が訪問した時の家が用意され、二人っきりでプライベートな時間を過ごす事ができるのだ。日本では考えられないほどの人権意識だと思った。 [...]

2024.04.01|Tags: |

中南米南下の旅 ホンデュラス・ニカラグア・コスタリカ・パナマ(2024年3月号)

コロナを経て、中南米南下の旅、いざ再開! メキシコ、グアテマラ、ベリーズ、エルサドバドルと中米を南下し、次は4月に残りのホンデュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマを回って中米制覇を計画していた2020年1月、突然コロナがやってきた。ルートを決め飛行機も宿も全て予約していたので、ギリギリの3月まで悩んだが泣き泣き諦めた。国際線とホテル代は一定程度戻ってきたが、現地の国内線は全く戻ってこなかった。 [...]

2024.03.01|Tags: |

アンテロープとグランドキャニオン(2023年12月号)

赤茶けた荒野の中に現れる自然の美 アマリロから西に向かいチェンバースから北上して、西部劇の背景として有名なモニュメント・バレーを通ってアンテロープへと向かった。その間、見渡す限り地平線まで赤茶けた荒野の中に道路が1本通っているだけだ。モニュメント・バレーはネイティヴアメリカンの管理地で時間外は入場することができない。遠くからかの有名な赤い丘というか岩を眺めて通り過ぎた。 [...]

2023.12.01|Tags: |

アマリローこれぞテキサス!(2023年11月号)

憧れのルート66を通って 私たちはサンアントニオから北上して、ヒューストンを抜け、アマリロへと向かった。アマリロはシカゴからロサンゼルスまでの最初の国道ルート66が通っている町である。60年代の日本では社用車がほとんどで、ボディに「自家用車」と書いてある車は憧れの的だった。そんな時代に二人の若者がスポーツカーでルート66を旅するテレビドラマに私は痺れた。今でもナット・キング・コールが歌ったテーマ曲を懐かしく思い出す。アメリカが一番輝いていた時代だ。あの頃の日本の若者はそんなアメリカに憧れ、いつか自家用車を乗り回したいと夢見ていた。あれから60年、古希になった私たちはアマリロから西に向かうハイウエイを降りて、旧道であるルート66を走ってキャデラックランチに向った。町で買ったスプレーで古希記念にキャデラックと道路に「祝70歳」と書くために。 [...]

2023.11.01|Tags: |

サンアントニオ – アラモ砦の町(2023年10月号)

アラモ砦の戦いは共和国への道 私たちはニューオリンズから真西に進路を取り、世界文化遺産アラモ砦があるサンアントニオへと向かった。「アラモの戦い」は1836年2月23日から3月6日までの13日間、メキシコ軍とテキサス独立派の間で戦われ、砦に立てこもった189人が全滅した。  [...]

2023.10.01|Tags: |

ニューオリンズージャズ発祥のまち(2023年9月号)

観光の中心フレンチクオーターフレンチクオーターはニューオリンズの旧市街地でフレンチという名前だが街並みはスペイン風で中米の旧市街地に似ていて、歴史を感じる街中をただ歩いているだけで楽しい。私たちは郊外にレンタルした家から丸二日間、昼も夜もフレンチクオーターに通った。外輪船"ナッチョス"でのミシシッピ川クルーズ、アメリカ最古のセントルイス大聖堂を見た後のおやつは名物カフェ・デュ・モンドのサクッとした食感の四角いドーナツ"ベニエ"。夜は美食のまちとして評価が高いニューオリンズに来たのだからと奮発して、フレンチの影響を受けたクレオール料理で有名な店に行った。バーボンストリートとデキシーランドジャズ私が紀行文のような物を書いているのは若い頃に沢木耕太郎に憧れたからだ。このエッセーのタイトル「シニア特急」も彼の大ヒット作「深夜特急」をもじって名付けた。彼の著作に「バーボンストリート」というのがある。彼はそういう名前の通りが実際にあるとは知らずお酒のバーボンから名付けたのだが、ニューオリンズに行ってフレンチクオーターにバーボンストリートがあることを初めて知ってびっくり。当時から通りには沢山のライブハウスがあり、昼も夜も生演奏が聴こえていた。彼も毎日通ってジャズを楽しんだという。私と夫は、ぜひ伝統的なデキシーランドジャズを聴きたいと思い、二日続けて「プリベーションホール」に並び、やっと入ることができた。4~50人も入ればいっぱいになる部屋で聴く本場の伝統的なデキシーランドジャズは、これぞジャズの原点デキシーランドジャズ!!!という演奏で、心が震えた。 [...]

2023.09.01|Tags: |
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